2021年４月の清涼飲料市場は、数量ベースで前年比19%増だった。前年同月が初の緊急事態宣言で23.5%減となったことの裏返しが強く出た。累計は前年並み。

　ただ、平時であった19年同月と比べるとすべての主要メーカーがマイナス。業務用と自販機、屋外で飲用されることの多いパーソナル製品の回復が道半ばであることに加え、上旬からのまん延防止等重点措置、下旬からの緊急事態宣言がマイナス要因となった。「おそらく戻らないであろう生活様式の19年と比べる意味があるのかは多少疑問」（業界関係者）との意見はあるが、期待値に届かなかったことは間違いない。

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