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日刊食品通信
2020年9月10日

8月の流通菓子出荷9%減(本紙調)


全品目前年割れ、みやげ・ポケット物が影響

 日刊経済通信社推計による8月の流通菓子出荷実績(出荷金額ベース)は、合計で前年同月比91%と6ヵ月連続で前年を割った。全カテゴリーで前年を下回ったのは、今年1月以来。

 前半は前年同時期ベースで前年並み〜4割弱と比較的に堅調で推移。カテゴリー別ではスナック菓子、チョコ菓子のほか、一部ビスケットが活発な荷動きとなったが、旅行や帰省が大きく減少したことで、例年に比べ人の移動が減少し、みやげ物や簡便性の高いポケット商品が苦戦。特にみやげ物商品はメーカーで若干差が出ているものの、前年比で10〜30%の大幅減となった模様。また、夏物商品として期待されたミント系チョコ、塩分補給系のタブレットは総じて低調、塩飴も8月に入りやや動きが出てきたものの、前年割れが続いている。

 盆明け以降の後半になると、連日の猛暑日の影響でチョコレート、グミを始めとするキャンディの動きが鈍る。ただ、4月以降前年を大きく上回っていた板チョコは8月も前年を上回るなど堅調に推移。CVSでの導入率が増えていることが要因となっている。しかし、市場のけん引役となっていたチョコレート・ビスケットの袋物、スナック菓子は前年を下回った。

 新製品・リニューアル品が少なかった8月だが、キャンペーン・販促の効果が薄れているという声が多かった。小売業店頭でのマネキンを使った試食できないため、SNSを使った販促提案に切り替えたメーカーもあるが、認知度が上がっていないという指摘が見られた。

 

▼以下略

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