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日刊食品通信
2020年9月9日

8月の全国酒類卸商況、動き鈍く


帰省や行楽・イベント自粛等影響

 8月の全国酒類卸売商況は、新型コロナ感染者数が高いレベルで推移したこともあり、引き続き業務用が低迷、一方の家庭用も巣ごもり需要も一服で厳しい数字となった。

 旧盆帰省や夏祭りや花火、海の家などイベントも自粛で、これら向けの需要も鈍かった。一部メーカーでは営業日が1日少ないことも影響している。

 料飲・外食市場も、酒類扱い業態への再度の営業時間短縮要請の影響が東京、大阪、名古屋など大都市圏では顕著に表れ、「午後8時までの営業時間では商売にならない。早い時間からエリアの大手企業グループの外出先での飲食自粛も出され、5月水準に逆戻りしたようだ」(中京の業務用酒販店)といった声も聞かれた。

 種類別では、ビール類は4社で前年同月比87%水準、新ジャンルは105%前後、発泡酒94%前後。ビールは料飲向けが再度の営業自粛が響いたこともあり70%弱あたり。家庭用をけん引してきた低アル・RTDは大手5社計の販売で約93%と実績を割り、プラスは1社のみだった。累計では2ケタ伸長をキープ。和酒は清酒が家庭用に強い紙パック製品の需要が一服、例年基礎数字が低い月ではあるが、灘伏見大手各社でも70%台3社、80%台4社、90%台2社となっている。一方で本格焼酎は比較的善戦しており、実績クリアしている大手も見られた。やや復調の兆しも感じられる。甲乙混和も同様。甲類は上位銘柄でプラスの社も。ウイスキー、ワインもマイナス基調。シードル製品が活況。

 なお、カクヤスの8月単体売上高は、合計で77.7%、業務用59.9%、家庭用123.4%だった。家庭用は7月の117.6%を上回っていることが特筆される。

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