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日刊食品通信
2020年8月26日

好調な菓子大袋、若年層取り込みの成功例に


ロングセラー・定番商品への再認知で活性化

 菓子の大袋商品が7月も好調に推移している。本紙が推計した出荷実績(金額ベース)でも3月以降、流通菓子トータルでは6ヵ月連続で前年割れが続いているが、チョコ・大袋は2月110%、3月108%、4月108%、5月112%、6月106%、7月112%、ビスケット・大袋は3月以降103〜110%で推移している。チョコスナックも4〜6月累計で103%、7月104%と堅調に推移しており、苦戦が続く流通菓子をけん引している。

 大袋商品では、不二家はチョコレートのファミリーパックが合計3割強増と好調。「アーモンドチョコレート」は2ケタ弱増、「ピーナッツチョコ」は4割強増、「ルック アソート」10%強増とそれぞれ大幅に伸長。ビスケット・大袋も堅調で1ケタ後半増。「カントリーマアム バニラ&ココア」2割増、「ホームパイ」42枚は2割強増。明治は「ベストスリー」が2ケタ増、健康系チョコレートの「チョコレート効果」72%袋が5割増、「きのこ・たけのこ大袋」2割増。ロッテは、「チョコパイ パーティパック」3割弱増、「カスタード パーティパック」1ケタ後半増。江崎グリコは、「ポッキー」のホームユースは微増にとどまったものの、「神戸ローストショコラ」「ビッテ」が2割弱増と好調に推移。森永製菓は「エンゼルパイ」が2ケタ増、「小枝 ちょこっとサイズ」は1ケタ後半増。

 各社とも夏場ということもあり新商品投入は抑え気味で、既存品中心の販売となっているが、大袋商品の販売増が、定番商品の販売増につながっているケースもみられる。ロングセラー商品のユーザーの高齢化が課題になっていたが、若年層への認知拡大で新たな取り込みにつながる成功例になりそうだ。

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