日刊食品通信 記事詳細

バック
ナンバーへ
日刊食品通信
2020年8月21日

8月上旬の流通菓子、旅行・帰省の自粛響く


チョコ大袋が引続き伸長、塩分補給系は苦戦

 日刊経済通信社調べによる8月上旬の流通菓子出荷実績(14日まで、出荷金額ベース)は、前年同時期ベースで1ケタ後半減、進捗率は4割弱〜5割強と推定される。カテゴリー別ではスナック菓子、チョコ菓子のほか、一部ビスケットが活発な荷動きを見せているものの、全般的には低調な動きとなっている。7月後半からの急激な気温の上昇と全国的な新型コロナウイルス感染者の増大で、旅行や帰省の自粛により、例年に比べ人の動きが減ったことで、みやげ物や簡便性の高いポケット商品が減少。

 また、夏物商品として期待されたミント系チョコ、塩分補給系のタブレットは総じて低調、塩飴も8月に入りやや動きが出てきたものの、苦戦は否めない状況となっている。さらに、コロナの影響が出始めた2月以降の商品の動きや消費行動の変化を踏まえて、メーカー各社とも秋季商品の見直しを行ったとみられ、その結果、8月発売品については商品投入が減少。最終週にはハロウィン商品が発売されるものの、発売数は前年並みで大幅な上乗せとは難しくなりそうだ。

 チョコレートは、合計では2ケタ減の見込み。猛暑の影響で苦戦が予想されたがチョコスナックが比較的好調で、板チョコも4、5月ほどの大幅増は見られないものの前年を上回るなど、家庭内での手作り需要が寄与している。ハイカカオ・機能性チョコが2ケタ減と予想。ナッツ系、センターアソートも低調。ビスケットは箱物ビスケット、大袋商品は好調なものの、食べ切りサイズ、個食商品は低調。キャンディはグミの苦戦が続いており、チューインガムもエチケット系、小粒板のマイナスが響き前年割れが続く。

サービスのお申し込みにつきましては、お電話またはフォームよりお願い致します

  • お申し込みにつきましては、弊社が受信確認後、お客様にご確認事項を通知してから、書籍とご請求書を郵送致します。
  • 電子版、紙版どちらも下記よりお申し込みになれます。

バックナンバーへ

媒体紹介へ