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日刊食品通信
2020年7月28日

包装米飯市場、変化追い風に10年連続増


サトウとテーブルMでシェア6割超

 本紙調べによる19年度の包装米飯市場は、メーカー出荷額ベースで745億円、前年比109.6%と伸長した。これはトレー入りの無菌米飯とレトルト米飯、さらに一部セット米飯の実績を合わせたもの。社会環境の変化(家族の少人数化、単身世帯の増加、女性の社会進出など)に加え、気候変動による相次ぐ災害を背景に、10年連続プラスと急成長が続いている。直近では新型コロナウイルス感染症拡大に伴う備蓄需要が上乗せ要因となった。(詳細は姉妹紙「酒類食品統計月報8月号」に掲載予定)

 メーカーシェア(PB売上含む)は決算年度ベースで算出。サトウ食品工業(4月期)は2ケタ増を示し、2年ぶりとなる首位に返り咲いた。期初からプラス基調だったところ、19年6月に聖籠ファクトリーが稼働し、最終盤の備蓄需要がさらなる上乗せ要因となった。パイオニアである「サトウのごはん」ブランドは業界の中心的な存在。テーブルマーク(12月期)は2位に後退するも、プラス基調を維持。多様なNBに加え、大手組織小売業を中心にPB製品の比率も高い。なお同社は20年2月下旬以降に発生した“巣ごもり需要”を含まない。この2社の合計で460億円と推定、シェアは約62%に達する。東洋水産(3月期)は、無菌米飯とレトルト米飯の両輪で事業を展開。後者では赤飯をはじめ雑穀系や洋食メニューなど幅広い商品をラインアップし、市場をリードしている。           

 

▼以下略

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