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2020年7月15日
6月の首都圏酒類卸、1割弱のマイナスか
家庭用は引き続き堅調
6月の首都圏酒類卸商況は、前年比1割弱のマイナスと推定される。営業日が1〜2日多い月となり、家庭用が前年並み〜微増と引き続き堅調。業務用は6割台となった模様。
ビール類は、ビールが2割程度のマイナスとなり、発泡酒が数%減、新ジャンルが2ケタ弱の伸び。スーパーやドラッグストアなどでの新ジャンル需要が引き続き旺盛だという。清酒は、1割強のマイナス。大手NBの紙パックや地酒大手など家庭用での買い場のある銘柄は動いたが、業務用をメインとする商材や地酒が苦戦している。焼酎では、甲類が1割程度の減少で、家庭用は前年並み〜数%マイナスとなった。乙類は微減で、家庭用商材が堅調だったことに加えて、業務用も若干ではあるが回復しているようだ。
ワインは、1割弱のマイナスではあるが家庭用が堅調。低価格帯をベースに、スパークリングやオーガニックなどの中高価格帯も動いた。「ジワリと単価が上がっている」との声も聞かれ、家飲み需要の高まりの中でステップアップが見られている。一方で、ウイスキーも1割弱の減少。家庭用は微増でコンスタントに動いており、需要自体の減速は見られないものの、ハイボールで量の部分を占める業務用の早期回復が望まれている。勢いが続くRTDは、2ケタ増と依然好調。単価の安い商材が大部分を占める中で、利益面を加味した付加価値商品への期待も高まっている。
7月のスタートは低調。5〜6月と同様のトレンドが続いており、業務用に関しては新型コロナ対策で席を減らす飲食店や大型宴会ができない状況下で、「下半期も前年比6割台、7割行けば御の字」といった声も挙がっている。
▼以下略
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