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日刊食品通信
2020年7月2日

上期のビール類、家庭用需要が下支え


料飲店再開でビール回復の緒に

 本紙が推定した今上期(1〜6月)の国産大手4社ビール類販売実績は、前年同期比90%強となった。コロナ禍による料飲店需要の激減でビールが74%弱まで落ち込んだが、巣ごもり消費の拡大と定着で新ジャンルが106%強となり市場を下支えし、発泡酒も99%弱と健闘した。このためカテゴリー構成比も新ジャンルと発泡酒の計が前年同期を8.5ポイント上回る62.2%まで上昇、ビールは37.8%まで下落した。

 また、各社の旗艦ビールが軒並み70%台にとどまった一方で、新ジャンルは、約4割増と快走が続いた「本麒麟」をはじめ、「アサヒ ザ・リッチ」「サッポロ ゴールドスター」「サントリー ブルー」などの新製品がけん引。「キリン 淡麗〈グリーンラベル〉」「同〈プラチナダブル〉」「のどごし〈ZERO〉」、「アサヒ スタイルフリー」「同 オフ」「クリアアサヒ 贅沢ゼロ」、サントリー 金麦〈糖質75%オフ〉」といった健康機能系の発泡酒・新ジャンルも続伸した。

 6月は3カテゴリー計で前年同月比95%強だった。新ジャンルが111%、発泡酒も102%弱と、依然として家庭用需要の強さを反映して市場をリード。その一方で、徐々に料飲店需要が立ち上がってきたビールも81%弱と、4月の48%強、5月の60%弱に比べて改善の兆しを見せ始めている。各社の旗艦ビールも70%台後半〜90%弱まで上昇したようだ。なお、カテゴリー構成比は、ビール以外が58.6%と前年同期より7.4ポイント上昇している。

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