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日刊食品通信
2020年6月25日

19年度アイス販売額、5,151億円0.7%減


最需要期の天候不順響く

 2019年度(4〜3月)のアイスクリーム販売金額は、前年比0.7%減の5,151億円となった(メーカー出荷ベース)。また、販売物量は5.9%減の87万4,479kl。日本アイスクリーム協会が集計・発表した。11年度(4,058億円)以降、18年度まで7年連続で売上高を更新し、この間に1,128億円の拡大を果たしたアイスクリーム市場だが、19年度は最需要期である7月の天候不順の影響を受け前年度比で35億円のマイナス。8年連続の市場拡大とはならなかった。

 気象庁によると、19年の日本の平均気温の基準値(1981年〜10年の30年平均値)からの偏差は+0.92℃で、98年の統計開始以降、16年を上回り最も高い値となった。日本の年平均値気温は、様々な変動を繰り返しながら上昇しており、特に90年代以降、高温となる年が頻出。19年は夏に気温が低い時期があったものの、西日本を除き夏の平均気温は高くなった。また、春と夏は暖かい空気に覆われ、全国的に気温が高くなった。

 しかし、台風15号、19号の接近・通過に伴い、千葉で57.5m/sの最大瞬間風速を観測したほか、箱根(神奈川県)で日降水量が歴代の全国1位となる922.5mmを観測するなど、北・東日本で記録的な暴風・大雨となった。さらに夏から秋にかけても各地で記録的な大雨に見舞われ、アメダスの日降水量400mm以上の年間日数は、11年に次いで2番目に多くなった。

 アイスクリーム市場は天候要因の占めるウエイトが大きいが、最需要期の7月の売上高が、天候不順で20%超マイナス。

 

▼以下略

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