森永乳業は今年１月、EC事業統括部を設立し、次世代ヘルスケア事業を推進している。本紙に対し、平山洋介EC事業統括部ECビジネス開発グループ長は、次世代ヘルスケア事業の取り組みについて次のように語った。

　EC販売状況については「20年度に入ってからは、育児用粉ミルクなど、いずれのカテゴリーも前年比で２ケタを超えた成長を続けている。特にシニア向け健康食品である大人向けの粉ミルク『大人のミルク生活』や、ダイエット系のサプリメントである通販専用商品『ビースリー』は、特に大きく成長している。新型コロナウイルス感染拡大により、年齢層が比較的高いシニア層にまでECの利用が広まっており、また、巣ごもりによりダイエット意識が高まっていることも影響していると思う」と説明。

　また、ECで注力するカテゴリーについては「まずは、健康寿命の延伸に直結する健康食品・栄養補助食品などのヘルスケア関連カテゴリーに注力していく。次に、健康食品カテゴリーだけにとらわれず、常温やロングライフの商品をEC市場に幅広く展開していく計画。今月発売した新商品『１日不足分の鉄分　のむヨーグルト』は、ヨーグルト業界初の常温保存可能なドリンクヨーグルトとなるが、このような独自のロングライフ製法による商品の提供を強化していく。

▼以下略