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日刊食品通信
2020年6月8日

豪州産20年下期原料チーズ、9%弱の軟化


チェダーt当たり4,250ドルに

 豪州産輸入原料チーズの20年下期(7-12月)価格は、チェダーが9%弱、ゴーダも同程度の値下がりで着地した。チェダーのt当たり価格は約4,250ドル。20年上期(1-6月)比で約400ドルの値下がりとなる。

 豪州は1月まで干ばつ見舞われ、さらに山火事や煙害の影響で生乳生産は減少が予測されていた。しかし、1月末から2月にかけて豊潤な降雨に恵まれ、3、4月にかけても概ね天候が良好だったことから、主産地であるビクトリア州の生乳生産は回復傾向にある。

 一方、コロナ禍の影響で各国とも外食産業が凍結、国際的な乳資源需要は急激な落ち込みをみせた。今回の価格交渉は、コロナ禍を背景に当初から弱含むことが予測されたが、輸出が重要な産業である豪州側と、業務用は厳しい落ち込みとなったものの市販用が堅調な日本側との間で、需給を反映した結果となった。さらに、日本を重要なマーケットとして位置付け、日本向け輸出を伸ばしていきたい豪州側の意向も反映されたようだ。

 なお、日本国内のチーズ需要は堅調で、本紙がメーカーへの調査をもとに集計した19年度(4〜3月)の市販用チーズ市場は、物量ベースで約3%、金額ベースで約2%程度前年を上回ったようだ。内訳は、プロセスチーズ(PC)が物量・金額ともに1%増。NCが数量で6%増、金額で3%増。アイテム別(物量)では、スライスが100、切れてるタイプが101、ベビーが105、ポーションが100、粉が104、さけるタイプが105、クリームが98、カッテージが96、カマンベールが101、シュレッドが109。

 

▼以下略

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