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日刊食品通信
2020年6月2日

5月も新ジャンル2ケタ増に


業務用ビール、回復の兆しも

 本紙が推定した5月の国産大手4社ビール類販売実績は、巣ごもり消費浸透を反映した新ジャンル主導の展開が続いた。勢いが衰えない「本麒麟」の大幅増と、アサヒ「ザ・リッチ」、サッポロ「ゴールドスター」にサントリー「ブルー」が加わった新製品群や、「金麦〈糖質75%オフ〉」、キリン「のどごし〈ZERO〉」といった健康機能系も好調だった新ジャンルが前年同月比約114%となり、キリン「淡麗〈グリーンラベル〉」「同〈プラチナダブル〉」、アサヒ「スタイルフリー」などが2ケタ前後伸長するなど健康機能系が底上げした発泡酒も約102%となり、ともに堅調な家庭用需要を表した。反面、営業自粛で業務用需要が引き続き大きく落ち込んだビールは約60%にとどまった。このことで新ジャンル・発泡酒のビール内構成比は前年同月を14ポイント強上回る68%強まで上昇した。

 他方、1〜5月累計は3カテゴリー計で前年同期比約89%となった。内訳は新ジャンルが約105%、発泡酒が約98%、ビールは約72%だった。新ジャンル・発泡酒のビール内構成比は前年同期を約9ポイント上回る約63%となった。

 緊急事態宣言の解除を受け、料飲店からのびんビールや樽生ビールの受注が徐々に回復の兆しをみせてきたが、新生活スタイルの提唱などから、その道のりは緒に就いたばかり。既に沖縄や九州南部など梅雨入りした地方もあるが、全国的に早い梅雨明けとの予報に業界関係者は、「(予報通り)一刻も早い真夏の到来を祈る」としている。

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