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日刊食品通信
2020年5月28日

即席めん5,850億円、5年連続増(本紙調)


上位2社シェアアップ、明星食品4位に

 本紙調べの2019年度(4〜3月)即席めん市場は、メーカー出荷額ベースで5,850億円、102.5%と過去最高を更新した。前年クリアは5年連続。6月に価格改定したが、食数ベースの実績をキープし、値上げ分が上乗せ要因となった。うち、カップめんが4,685億円、102.9%と7年連続で伸長、袋めんが1,165億円、100.6%と2年連続でプラスを確保(詳細は姉妹誌「酒類食品統計月報6月号」)。

 市場環境の変化が激しかったなか、商品価値である手軽さ(簡便・安価・長期保存)が支持され、各社の活発な需要喚起策が後押しした。また、値上げや暖冬が逆風となった一方、大型台風や新型コロナで特需が発生し、結果的にプラスに振れる場面が多かった。加えて、過去の価格改定時に比べ、メーカーの商品戦略・販売戦略も非常にうまく機能した。

 表のメーカーシェアは決算年度ベースのため、エースコック(12月期)は2〜3月の特需を含まない。その上での比較になるが、売上計(袋めん+カップめん)で日清食品、東洋水産の上位2社が業界平均の伸びを上回り、占有率をさらに高めた。2社計のシェアは62.6%(前年61.5%)。また明星食品が前年5位から11年ぶりに4位へ浮上。価格改定で市場が変化するなか、消費者のニーズに応じた柔軟な販売施策等を展開した。6位は「ペヤングソースやきそば」のまるか商事、7位は「凄麺」のヤマダイ、8位はマルタイ、9位はハウス食品と続く。

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