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2020年5月20日
19年度市販用マーガリン、微減
グルメタイプ、プレーンタイプを上回る
2019年度(4〜3月)の家庭用マーガリンの市場は、約1%程度前年を下回ったようだ。タイプ別ではグルメタイプがプレーンタイプを上回るなど堅調で、低迷が続く市場には底打ち感もみられる。
「チューブでバター1/3」「スプレッタブル」「クリーミースム〜ス」「ソフト&バター」(いずれも種類別名称は乳等を主原料とする食品)、「オフスタイル」(食用油脂加工品)等のスプレッド類を含めた19年度の家庭用マーガリンの市場は、約1%程度前年を下回る4万2,600トンとみられる。
家庭用マーガリンは、プレーンタイプとグルメタイプ、ヘルシータイプに大別できるが、19年はアイテムごとに明暗が分かれた。プレーンタイプが5%、ヘルシータイプ(ハーフ、キャノーラ、べに花)が7%程度のマイナスとなる一方、グルメタイプは4%増と堅調。この結果、アイテム構成比はプレーンタイプが44%(前年度45%)、グルメタイプが45%(43%)、ヘルシータイプが7%(同)となり、わずかながらもグルメタイプとプレーンタイプの構成比が逆転した。
プレーンタイプはスプレッド商品の多様化で苦戦が続いたが、19年度下期は前年越えと回復基調。グルメタイプは11年下期からバターの品不足を背景に伸長し、バターの需給が緩和した17年以降も高水準を維持。安定供給力に加え、塗りやすいなど、マーガリンならではの機能性が評価されたようだ。このほかチューブタイプとカップタイプが2ケタ増と伸長。消費者の嗜好は割安感のある大容量品から、グルメでかつ割安感がある商品や、利便性が高いチューブタイプへと変化しているようだ。
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