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日刊食品通信
2020年5月12日

全国酒類卸売商況、家庭用続伸


料飲・業務用の動き止まる

 4月の全国酒類卸売商況は、コロナ関連対策で全国での緊急事態宣言が発令、「酒類の提供は午後7時までとする(営業は午後8時まで)」と規定されたことを受け、料飲・業務用ルート向けが大きく落ち込んだ。 

  一方で外出自粛の流れでの「巣ごもり消費」の関係から、ビール類新ジャンルや低アル・RTDのほか、一部の紙パック清酒や本格焼酎、PET容器の焼酎甲類や甲乙混和製品などがスーパーなどで動き、家庭用消費は大きく伸びた。 

  料飲・業務用ルートでのマイナスは、家庭用がいくら動いても数量は簡単にはカバーできない。特に樽製品が動かないビールは各社ともに良くて半減のレベルの数値で、業務用が強い銘柄ほど厳しい。東京圏(一部大阪圏)中心に展開しているカクヤスの4月単月業務用売上高は前年同月比15%にまで落ち込んでいる(※家庭用は同135%で合計同48.5%)。もちろんすべてがビールではないが、3月が同72%実績であり、いかに厳しい環境であったかを物語っている。 

  ビール類新ジャンルは、「本麒麟」で基礎数字が高いはずのキリンも堅調に推移し、サッポロも「GOLD STAR」が3月から続伸、アサヒも「アサヒ ザ・リッチ」が好スタートをみせ、それぞれ高い伸び。この恩恵があってもビール類トータルで各社単月は70〜80%台後半での着地だった。 

 

▼以下略

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