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日刊食品通信
2020年4月24日

清酒輸出、緊急調査で現況と展望を聞く


中国激減から回復の兆し、欧米ストップ

 日本酒の輸出金額は10年連続で過去最高を更新していたが、新型コロナウイルスの影響で取り巻く状況が一変、各蔵は出荷減少のみならず、先行き不透明な情勢で対応に苦慮している。20年1〜2月の輸出実績(財務省貿易統計)は金額16.1%減、数量24.6%減と失速したが、3月以降はさらに数字の悪化が懸念される。本紙ではこのほど輸出上位銘柄に緊急アンケートを実施し、13社から回答を得た。「市場は一旦リセット」「中国に回復の兆し」「取引先への支援が不可欠」など、直近の現状と展望を聞いた。(詳細は「酒類食品統計月報5月号」掲載)

 1〜3月輸出前年比=110%台が2社、90%台が2社、80%台が4社、70%台が2社、60%台が2社、50%台が1社。3月受注分までアメリカ・EUは堅調も、中国・韓国のウエートが大きい社は苦戦。

 国別の動向=アメリカ向けは複数社が2ケタ増で滑り出すも、3月後半からキャンセル増加。「4月以降はほぼ実績が見込めない」「大都市圏以外は若干の動き」等の見方がある。EUもおおむね同様の傾向。中国向けはもっとも影響が大きく、40〜60%台が大半。ただ3月末頃より上海・北京などでレストランが徐々に営業を再開し、ネット販売(EC)は比較的堅調。とはいえ完全復調には時間を要する見通し。香港も数量減だが、主要な小売ルートは一定の需要あり。韓国は昨夏以降の不買運動がピークを過ぎるも状況が再び悪化。

 1〜3月免税店売上前年比=60%台が2社、50%台が3社、40%台が4社、30%未満1社、未回答3社。主要空港での売上は当分見込めない状況。

 

▼以下略

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