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日刊食品通信
2020年4月9日

3月飲料実績、一部大型PET増も5%減


自販機・業務用が不振、新製品の動きが鈍る

 清涼飲料市場の3月実績は、前年比5%減で着地した。新型コロナウイルスの感染防止策として外出自粛、在宅勤務が増えたため、備蓄需要で水などの大型PETが急増したブランドもあるが、全体的には消費が滞った。

 チャネル別では、「量販店が健闘したものの、CVSが苦戦。自販機は特に悪い」(業界関係者)。自販機は、コロナ禍以前では一定の購入が計算できた屋内機が、オフィス内人員の減少、商業施設等への来店者減少により、大きな打撃を受けている。また、店頭販促が自粛傾向にあるため、量販店、CVSともに新製品の動きが悪い。さらに業務用は料飲店の不振に加え、エンターテインメント施設の休業も影響している。累計は2ポイント減少し2%減。

 4月は7都府県に緊急事態宣言が出された。前年同月は前年並みとベースは高くないが、一層の消費の鈍りが懸念され、「前年実績を確保することは難しいのでは」(同)との声が多い。

  コカ・コーラグループ=全体9〜10%減。業界最大ボリュームの自販機、業務用が新型コロナウイルスの影響で不振(累計4%減・単累とも本紙推計)。

 サントリー=全体6%減(2%減)。「天然水」は大型、小型とも伸び15%増(7%増)。「グリーンダカラ」は麦茶の好調に加え、新製品「ミルクと果実」の初動が良く14%増(13%増)。ただ、「ボス」は前年ヒットした「クラフトボス TEA ノンシュガー」の反動もあり10%減(3%減)。 

 

 ▼以下略

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