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日刊食品通信
2020年3月25日

19年度アイス、微減も最高水準に(本紙調)


市場規模5,160億円、0.5%程度前年下回る

本誌推定による19年度のアイスクリーム市場は、過去最高の売上高(5,186億円)だった18年度を若干下回るものの、ほぼ同水準で着地するとみられる。

 アイスクリームは11年度から18年度まで7年連続で市場を拡大させたが、19年度は4月から2月までの累計を1%強前年度を下回って推移。20年3月は、前年同月に値上げが行われたたため伸長が予想されるが、通期では1%弱前年を下回り、最終的なメーカー販売金額は5,160億円前後と予想される。

 今期を月別にみると、4月5%減、5月11%増、6月5%減、7月23%減、8月2%増、9月8%増。最需要期の7月に天候不順に見舞われ大幅減を記録。上期は7月以外も曇天・降雨が続き、大きな被害をもたらした大型台風にも見舞われ3%程度前年を下回って折り返した。なお、アイス業界は19年3月に多くの商品で値上げ(ノベルティ130円を140円など)を実施しており、5ポイント程度の売り上げ増に貢献している。

 下期実績は、10月9%増、11月前年並み、12月2%増、1月5%増、2月5%減。下期は概ね天候に恵まれ、新商品の積極的な投入もあって前年を上回り推移したが、最需要期の大幅減を取り戻すには至っていない。なお、2月のマイナスは前年に値上げ前の駆け込みがあったためで、その分3月実績は上ブレすることになる。

 一方、近年市場をけん引してきた「冬アイス」は、昨年に続き盛り上がりに欠けた。昨期は値上げを前に新商品が減少したためとみられるが、今期はメーカーによって明暗が分かれたようだ。なお、冬季を中心とした限定商品がヒットしたメーカー、定番品のブラッシュアップに成功したメーカーは、通期実績でも前年をクリアしている。

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