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日刊食品通信
2020年3月13日

19年度ペットF市場、1%増の3,055億円


健康・ナチュラルカテゴリーが拡大

 本紙推定による19年(1〜12月)のペットフード市場は、前年比約1%増の3,055億円を見込む。前年度から傾向は変わらず、飼育頭数が減少基調の犬用は前年割れ、猫用はおやつがけん引して伸長した。ペットフードは軽減税率適用外のため、増税前の9月は駆け込み需要があった。

 全体のトレンドは、犬用・猫用ともに、健康ケア訴求商品、高付加価値商品へのシフトが加速。加えて、大手メーカーの値上げも影響して単価上昇傾向が続いている。健康ケアを訴求した商品は、ペット専門店専用や獣医師が指導する療法食だけでなく、手軽に購入できるホームセンターやSMでもラインアップ・取り扱いが広がっている。添加物不使用やグレインフリーなどのナチュラルカテゴリーも拡大。これまで健康ケアやナチュラルは、ドライやウエットの主食だけだったが、おやつでも品ぞろえが拡充している。高付加価値商品にシフトしている一方、猫用パウチは8袋や12袋入りなどのマルチパックも成長している。

 なお、新型コロナウイルスによる感染症の影響では、3月26〜29日に予定されていた「第10回インターペット」が中止となったほか、販売面では2月下旬からトイレットペーパー・ティッシュペーパーが品薄となるなか、ペット用トイレシーツとおむつも大きく動いた。ペットフードは一部店舗で若干の増加がみられた。販促活動にも影響が出ている。感染拡大予防のため在宅勤務や社内外の直接面会禁止の業務体制となったメーカーでは、春の新商品発売に向けた店頭販促やキャンペーンの中止、今後の計画が立てられない状況。

 

▼以下略

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