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2020年3月11日
2月の流通菓子出荷、1%増(本紙調)
大袋、スナック菓子、ビスケット伸長
日刊経済通信社がまとめた2月の流通菓子出荷実績(金額ベース)は、合計で101%となったようだ。流通菓子の市況は年明けから荷動きが鈍く、季節商材のいちご関連商品は低調、バレンタイン向け商品出荷も前年割れとなるなど苦戦が続いていた。さらに、前年の1月にハイカカオ系チョコがテレビの情報番組による報道で拡大したこともあり、2月前半は低調な推移が続いていた。
しかし、1月下旬から新型コロナウイルスによる感染症拡大の報道以降、2月に入り大袋商品(ファミリーパック)の需要が高まり、2月27日安倍晋三首相が全国の小中高への休校要請から、大袋だけでなく、スナック菓子、箱ビスケットへの需要が急拡大し、一部商品については欠品、休止となった。さらに、昨年来苦戦を強いられていたのど飴も、2月中旬以降急激に伸長。「新型コロナウイルスによる感染症拡大でマスクの着用だけでなく、喉のケアのために購入者が増えているようだ」(大手キャンディメーカー・広報)。新型コロナに伴う“仮需”により、低調だった菓子市場は荷動きが活発化、特に大袋商品、ビスケット、スナック菓子については2ケタ近い伸長となったが、4月のイースター、5月の母の日など催事の動向を不安視する関係者が多い。4月下旬からのゴールデンウィークへ向け流通との棚割りについても、新型コロナウイルスの感染収束が不透明ななかでは、商品施策の変更も迫られそうだ。
▼以下略
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