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日刊食品通信
2020年3月2日

新型ウイルスの猛威に業界も翻弄


広がる発表会やイベントの中止

 世界各地で感染が拡大し、日本でも深刻な状況に陥っている新型ウイルス。酒類食品業界でも多くの発表会やイベントの中止が相次ぎ、28日現在、本紙関係だけでもその数は82件を数えている。内訳は企業が68件、組合等団体が14件で、最も多かったのが発表・展示試飲試食会・会見の37件、次いで見学など工場関連が27件、イベントその他が18件となっている。しかもこの件数は中止や延期の報告件数(ほとんどが中止)であるため、実際の件数はこれを大きく上回っている。

 最も多かったのが、清酒の蔵開きが重なった酒類カテゴリーの30件(企業24・団体6)で、工場関連が15、発表関係が12、イベントその他が3となっている。次いで飲料カテゴリーが18件(企業18)。工場関連が7、イベントその他が6、発表関連は5だった。

 また、乳製品カテゴリーは8件(企業7・団体1.発表関連5・イベントその他2・工場関連1)、缶詰カテゴリーは7件(企業4・団体3.発表関連5・イベントその他2)、調味料カテゴリーは6件(企業5・団体1.工場関連4・発表関連1・イベントその他1)、菓子カテゴリーは3件(企業2・団体1.発表関連2、その他1)、糧穀カテゴリーは2件(企業2。その他2)となっている。

 なお、流通(卸など)は8件(企業6・団体2.展示会など発表関連7・その他1)だった。

 本日から春休みまで、全国の小・中・高校や幼稚園の一斉休校が首相から要請され、民間企業でも在宅勤務が加速するなど、事態は一段と深刻化している。こうしたことから、酒類食品業界でも対策の強化が図られるとともに、予定していた会合やイベントの中止が更に増えるだけでなく、業務用需要への打撃など、厳しさが一段と増しそうだ。

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