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日刊食品通信
2020年1月8日

昨年のサンマ漁4万t、5年連続不漁


昭和30年代後半以降で最低水準

  昨シーズンのサンマ漁は、5年連続で不漁となった。全さんま(全国さんま棒受網漁業協同組合)が公表したサンマ水揚高(12月31日現在最終)は、数量ベースで4万517t(前年比34%)と、昭和44年(1969年)に記録した5.2万tを50年ぶりに下回り、記録が残る昭和30年代の後半以降で最低水準となった。

 これに伴い、㎏単価は316円(同168%)と高騰、水揚げ金額は128億円(前年比57%)と半減した。地域別では、北海道2万1,364t(前年比37%)、㎏単価341円(同168%)。うち最大水揚量を誇る花咲港は1万6,106t(39%)、㎏単価は369円(178%)。大船渡を主力とする岩手県は8,086t(34%)、単価309円(170%)。女川、気仙沼を有する宮城県は9,943t(30%)、同279円(163%)。銚子主体の千葉県は629t(14%)、単価は212円(128%)となった。

 サンマの漁獲高は、平成12年以降は20万t台で推移、20年に34万tに乗せるなど豊漁が続いたが、26年に21万tを記録して以降は低水準にとどまっている。ちなみに27年は11.2万t、28年10.9万t、29年7万t、30年11万tであった。また、㎏平均単価は豊漁時で、安値70円前後、高値でも150円で推移してきた頃に比べ、直近5年(27年221円、28年213円、29年278円、30年188円、令和元年316円)の高騰ぶりが際立っている。

 こうしたなか、サンマ缶ブランド各社では、供給責任から高値原料の手当てを余儀なくされており、新物は値上げ必至の状況下にある。

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