豪州産輸入原料チーズの20年度上期（１〜６月）価格は、チェダーチーズがt当たり約4,650ドルでほぼ決着。19年下期（７〜12月）比で５%弱上昇した。

　豪州では天候不順により生乳生産の減少が続いてきたが、今期（７〜６月）は加工用原料乳主産地のビクトリア沿海部では概ね天候に恵まれている。さらに「生乳の仕向けをチーズ以外の乳製品と調整を図ることで、豪州側の供給に問題はない」（大手サプライヤー）。しかし、世界的な乳資源需要が高まる中、豪州乳業メーカーも酪農家への支払い乳価の保障に迫られている。直近の豪州の乳価は対前年比で10t程度高まっており、これが今回の価格上昇の要因となった。

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