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日刊食品通信
2019年12月3日

11月のビール類、天候不順が影響


年間着地は98%台か

  本紙が推定した11月のビール類販売実績は、国産大手4社計で前年同月比94%だった。下旬になってからの関東地方の連続した降雨や低温も響き、当初予想を下回る水準となった。マイナスは消費増税仮需の反動が出た10月に続くもの。

 ビールが91.9%、新ジャンルは98.4%、発泡酒も88.5%で、そろって2ヵ月連続のマイナス。既存銘柄では2年目となっている「本麒麟」が132%の122万箱(ビール大びん換算)と依然好調を持続したほか、キリン「のどごしZERO」、サントリー「金麦〈糖質75%オフ〉」などが前年同月を上回った。今年新製品は、「金麦〈ゴールド・ラガー〉」43万箱、アサヒ「極上〈キレ味〉」33万箱をはじめ、合計で約78万箱だった。

 11月は関東地方で降雨が長く続き、低温も相俟って消費に影響を及ぼした。東京の平均気温は13.1℃と昨年より0.9℃低かった。最高気温の平均は17.7℃で昨年並みだったが、最低気温の平均が9.3℃と1.3℃も下回った。上中旬は比較的暖かい日が多かったが、特に22日からは1週間連続で1ミリ以上の降雨となるなど、下旬は一転、冷たい雨と寒気による寒い日が続いた。月合計の降水量は昨年の63ミリを大幅に上回る156.5ミリを記録した。また、10月に甚大な被害をもたらしたW台風の後遺症も少なからず影響している。

 これを受けた1〜11月累計は合計で98.8%と10月累計から0.5ポイント後退した。ビールは95.9%で0.4ポイント、新ジャンルは104.6%で0.6ポイント、発泡酒も92.5%で0.4ポイント、それぞれ後退した。

▼以下略

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