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日刊食品通信
2019年11月20日

ツナ缶市場、ビンナガマグロ相場高騰


キハダは反落、カツオは底値圏か

  ツナ缶市場は、ビンナガマグロが高騰している。国際指標となるバンコク相場は10月末段階でUS$4,200/MTまで上昇。史上最高値圏にある。近海ものも今シーズンの夏場は漁獲が少なく、魚価は高騰した。これに伴い、大手ブランドは10月からビンナガ製品の値上げに動いている。一方、昨18年に高騰したキハダは、19年は年初から下落に転じ、夏場のUS$2,400を底値に推移したが、10月末現在US$2,500をマーク。EU向け需要が旺盛で反転上昇の気配。また、一昨17年に高騰したカツオは、19年10月にUS$1,100まで下落、底値圏と見られている。

  ビンナガマグロのバンコク相場は、2017年6月のUS$2,800/MTから上昇を続け、18年5月にUS$3,000を突破、19年1月にUS$3,600に達し、同年7月にUS$4,000を突き抜け、9月以降はUS$4,200で推移している。漁獲減の影響で相場は史上最高値圏となった。

  一方、キハダは昨18年6月にUS$2,900/MTをマーク。13年4月以来、5年ぶりの高値圏が18年12月まで続いた。年明け19年は徐々に軟化し6月から8月にかけてUS$2,400まで下げた。主要ブランド筋によれば、10月末現在、キハダはメイン漁場のインド洋で各国の船籍ともに年間漁獲枠(1〜12月)に達する見込みから、カツオ狙いの操業に切り替えており、供給不足から需要の旺盛なEUに対し、価格帯はUS$2,500前後まで上昇している。これに対し、カツオ相場は10月末現在でUS$1,100/MTまで下落。主要ブランド筋によれば、漁模様は、中西部太平洋西部(パプアニューギニア、ミクロネシア周辺)は並漁、東部(ナウル・キリバス周辺)は好漁で推移。

▼以下略

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