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日刊食品通信
2019年11月5日

10月のビール類、仮需反動で2ケタ減


累計で微減には「健闘」の声も

  本紙が推定した10月の国産大手4社ビール類販売実績は、消費増税の仮需で膨らんだ前月の反動で前年同月比88.4%となった。マイナスは3ヵ月ぶりで、改正酒税法施行前の仮需の裏となった昨年5月以来の2ケタ減。

 内訳は、ビールが89.9%、2ヵ月ぶりのマイナス。2ケタ減は長引いた梅雨寒に祟られた7月以来3ヵ月ぶりだが、サントリー「ザ・プレミアム・モルツ〈香る〉エール」と「サッポロクラシック」は好調を持続したようだ。また、ラグビーW杯関連としては、「ハイネケン」と「ギネス」(ともにキリン)がそれぞれ225%、113%と高伸長をみせた。新ジャンルは89.5%。同じく7月以来のマイナス。「本麒麟」が2ケタの続伸となったほか、サントリー「金麦〈ゴールド・ラガー〉」やアサヒ「極上〈キレ味〉」などの新製品群が拡大を続けたが、既存品のマイナスは埋めきれなかった。発泡酒は80.2%と再びマイナスに転じた。メーカー筋では、「ビールをはじめ、増税仮需はおおむね消化した」との見方を強めている。カテゴリー構成比は、ビール47.4%(前年同月46.6%)、新ジャンル40.5%(40%)、発泡酒12.2%(13.4%)だった。

 一方の1〜10月は、3カテゴリー計で前年同期比99.3%。9月累計から1.2ポイントの後退。内訳は、ビールが96.3%(0.6ポイント後退)、新ジャンルが105.2%(1.8ポイント後退)、発泡酒は92.9%(1.5ポイント後退)だったが、仮需の反動込みで1%未満の減少にとどまっていることについては、「今後、W台風とその後の豪雨などの影響が懸念されるが、感触は悪くない」との見方も。

▼以下略

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