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日刊食品通信
2019年8月26日

味の素社、北米の液体調味料事業を拡大


米国MTG社の株式取得、中食・外食へ提案強化

  味の素社は、連結子会社である味の素ヘルス・アンド・ニュートリション・ノースアメリカ社(AHN社)を通じ、米国のモア・ザン・グルメ・ホールディングス社(MTG社)の株式50.1%を取得する株式売買契約を20日(現地時間)に締結した。米国の中食・外食向けBtoB市場の規模は183億米ドル(約2兆円)で、グローバル市場の約4割を占めており、2011〜25年までの成長率は3.2%と堅調な伸長が見込まれている。また、同国外食市場においては、店舗調理における利便性や高品質なイメージにより、粉末調味料と比較して液体調味料(ブロス・ソース等)の人気が高まっており、食品素材メーカーが液体調味料メーカーとの協働によってビジネスモデルを転換する動きが顕著となっている。

 MTG社は、米国の生活者トレンドや嗜好を熟知したブロス・ソース等の液体調味料事業を展開しており、高い品質を実現する独自の製造技術や、コーポレートシェフ監修によるカスタマイズ提案を通じた加工食品メーカーや外食企業との強い接点を保有。味の素社は、今回の契約締結によって獲得する外食市場におけるメニュー提案力と外食企業への直接販売チャネルを活用し、独自の素材や呈味・食感技術と融合させることにより、北米地域の「おいしさソリューション事業」を拡充し、新たなスペシャリティの確立を目指す。

 MTGの株式5は、8月に取得予定。また、株式取得後も現行経営体制を維持する予定。なお、今回の株式取得が味の素社の19年度業績に与える影響は軽微としている。

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