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日刊食品通信
2019年8月2日

7月のビール類、梅雨寒と業務用不振響く


東京の降雨は最長の33日連続

  本紙が推定した7月の国産大手4社ビール類販売実績は、業務用需要の不振や長引く梅雨寒が影響し、前年同月比91.3%と低調に終わった。マイナスは3ヵ月連続。今や業務用が主戦場のビールは89.4%と3ヵ月連続のマイナス。2ケタ減は5ヵ月ぶり。その中で、缶を限定発売した「サッポロラガービール」は2ケタ増、「サッポロクラシック」も続伸した。新ジャンルは95.9%、2ヵ月連続のマイナス。「本麒麟」が144%と続伸したほか、サントリー「金麦〈ゴールド・ラガー〉」、アサヒ「極上〈キレ味〉」など新製品は好調。ただ、既存の主力製品の落ち込みをカバーするには力不足だった。発泡酒は85.6%、6ヵ月連続のマイナスだった。

 関東甲信地方の梅雨明けは7月29日。記録的に早かった昨年より30日、平年より8日ほど遅く、東京の降雨は7月29日まで33日連続と最長だった。気象庁による7月の東京の平均気温は24.1℃と昨年の28.3℃を大きく下回った。また、最高気温の月平均は27.5℃(前年同月32.7℃)、最低気温の月平均も21.6℃(25℃)、月合計の日照時間も81.1時間(227.2時間)といずれも大幅に下回り、月合計の降水量は193ミリと昨年の107ミリの8割増しだった。こうした気候と業務用需要の不振で、「少なくても4〜5ポイントの影響が出た」との見方も一部では出ている。ちなみに、昨年7月は記録的猛暑だったが、西日本豪雨の影響や限度を超えた高温などで前年並み(3カテゴリー計)にとどまっていた。

▼以下略

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