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日刊食品通信
2019年6月20日

豪州産19年下期原料チーズ、約6%の上昇


チェダーt当たり4,450ドルに

 豪州産輸入原料チーズの19年下期(7-12月)価格は、チェダーが6%、ゴーダが5%程度の上昇で着地した。チェダーのt当たり価格は約4,450ドル。19年上期(1-6月)比で約250ドルの上昇となる。

 豪州の生乳生産は厳しいシーズンから立ち直っておらず、今期7〜4月累計の生産量は738万5,000klと前年を7.3%下回っている。中国や東南アジアなどで乳資源重要は引き続き好調に推移。さらに米中貿易摩擦により、米国からの脱脂粉乳輸入をオセアニア産に切り替える動きもあり、これがチーズを含む乳製品全般の相場を押し上げている。指標であるフォンテラのGDT(グローバル・デイリー・トレード)によると、チェダーチーズ価格は、19年1月初頭(3,371ドル)から5月21日(4,851ドル)まで40%強上昇。これらを背景に、ニュージーランド(NZ)側は豪州に先立ち10%強の値上げを提示した。しかし、この上昇を恣意的とする声が寄せられ、結果的にNZは提示価格の出し直しを余儀なくされた。豪州側の交渉もほぼ同時に進められたが、乳資源需要が高まる中で交渉は値上げ幅を議論する場となり、上期の値下がり分をほぼ相殺する水準で妥結した。

 なお、日本国内のチーズ需要は堅調で、本紙がメーカーへの調査をもとに集計した18年度の家庭用チーズ市場は、物量ベースで約3%、一部商品で値上げが行われたことから金額ベースで約4%程度前年を上回ったようだ。

▼以下略

 

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