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日刊食品通信
2019年6月4日

5月のビール類販売、低価格志向一段と


“赤い”新ジャンル2品など続伸

  本紙が推定した5月の大手4社ビール類販売実績は、前年同月比97.7%と2ヵ月ぶりのマイナスとなった。昨年5月が、一昨年6月の改正酒税法施行を前にした仮需の反動で2ケタ減となっていたことを考えれば、地合いは良くない。「長すぎた」10連休や、その後の節約志向も影響したと思われる。

 ビールは95.8%、2ヵ月ぶりのマイナスだが、本体を含めたサントリー「ザ・プレミアム・モルツ」、キリンの新「一番搾り」、サッポロ「クラシック」はプラス。また、5月発売の「北海道生ビール」(全国)、「クラシック夏の爽快」(北海道)が上乗せし、サッポロはビール計でもプラス。新ジャンルは101.6%、12ヵ月連続のプラス。「本麒麟」が高伸長を続け、サントリー「金麦〈ゴールド・ラガー〉」、アサヒ「極上〈キレ味〉」も好調を持続。発泡酒は92.4%、4ヵ月連続のマイナスだった。カテゴリー構成比はビールが46.1%(前年同月47%)、新ジャンルが41.5%(39.9%)、発泡酒は12.4%(13.1%)で、低価格志向が一段と進んだ。

 一方、1〜5月累計は前年同期比100.5%と、辛うじて前年水準をキープ。ビールは96.7%で4月時点から0.3ポイント後退。「ザ・プレミアム・モルツ」群、サッポロ「黒ラベル」、「ヱビス」計、「クラシック」はプラス。新ジャンルは1.9ポイント後退ながら107.7%。倍増近い「本麒麟」と「金麦〈ゴールド・ラガー〉」、「極上〈キレ味〉」がけん引。発泡酒は4月時点と同水準の92.6%。キリン「淡麗〈プラチナダブル〉」はプラスだった。構成比はビールが45.7%(前年同期47.4%)、新ジャンルが41.8%(39%)、発泡酒は12.5%(13.6%)だった。

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