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日刊食品通信
2019年2月18日

空前のサバ缶フィーバー、増勢続く


原料不足・魚価高で今春再値上げへ

  空前のフィーバーに沸くサバ缶市場は、引き続き増勢基調にある。今年に入ってもマスコミで相次ぎ取り上げられ、おいしさ、健康志向、料理素材として見直され、2017年秋から需要が急拡大した。各社ともフル生産で対応しているが、旺盛な需要に供給が追いつかない状態が続いている。

 こうしたなか、サバ缶ブランド各社は今春から、再値上げに動いている。昨夏(8〜9月)に値上げした後もさらに原料価格が高騰したことによるもので、1年で2回の値上げは極めて異例。昨夏に10%程度値上げした後も需要は衰えることを知らず、供給は引き続きタイトなまま。急激な需要拡大と原料高騰のダブルパンチで業界は対応に追われている。

  サバの漁場は昨年12月の三陸沖から今年1月下旬現在、常磐から銚子まで南下。浜値は㎏150〜160円、瞬間風速180円をマークするなど、前シーズン(100円)に比べて1.5倍〜2倍近く高騰した。こうしたなか、2月4日、最大手のマルハニチロはサバ缶の再値上げを発表(本紙既報)。3月1日から「月花さば水煮」「さば水煮」など1缶当たり20円引き上げる。これに先立ち、宝幸は他社に先駆けて1月1日から再値上げに踏み切っている。日本水産、極洋など競合他社も事情は一緒で追随する意向を示している。

 昨シーズンのサバ漁は、序盤(秋)から水揚げが遅れたことから、例年よりも手当の期間を2ヵ月間延長し、今年2月まで玉確保に動いているが、浜値は高騰したまま。

▼以下略

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