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日刊食品通信
2018年12月25日

空前のサバ缶ブーム、増勢続く


各社フル生産も供給追いつかず

  空前のサバ缶ブームは増勢が続いている。主要ブランド各社はフル稼働で生産しているが、旺盛な需要に供給が追いつかない。肝心の原料不足と価格高騰で各社とも対応に苦慮しているのが実情だ。

 サバ缶は、2017年秋に某テレビ番組で紹介され人気が急上昇。今年に入っても度々マスコミで紹介され露出度が高まった。健康志向とおいしさが見直され水煮を中心に需要が急拡大し、大手筋によれば、市場規模は1.5倍近く拡大した。各社ともフル稼働で対応しているが、生産が間に合わない状態が続いている。原料不足と価格高騰も深刻だ。浜値は17年段階で㎏90円から今年に入り110円に上昇。主要各社は今年、値上げに踏み切った。店頭価格は主流の6号缶で200円前後に上がったが、その後も需要は拡大している。原料不足は続き、今シーズンの漁に期待がかかっていたが、12月中旬現在、年間の半分程度しか手当できていない。浜値は150〜160円まで高騰している。来年1月まで水揚げはあるとみられているが、このまま不漁が続けば再値上げもやむなしの状況にある。

 漁業情報サービスセンターによると、漁獲シーズンを迎えている11月単月のサバ水揚量は4万3,448t(前年同月比59.6%)と4割減、これに伴い㎏単価は130円(同144%)と、昨年の90円から40円高騰した。幸いなことに11月末から12月に入り数千t規模の水揚げが続いているが、水揚げ後は資源保護のため数日間の休漁措置が発生するため、数量は限られる。

▼以下略

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