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2015年11月9日
灘・伏見の清酒、NB秋冬商品は順調
(大阪)灘、伏見の清酒NBの10月実績は月初予測に反して伸び悩みを見せた。上、中旬までは各社とも前年実績を上回る状況を維持して、秋冬の新製品投入も順調に進んできたが、下旬に入って既存商品の動きが減速。新商品の配荷が下旬までに概ね終了したことも以降の出荷状況に反映している模様。
10月の卸概況での実績超えは「まる辛口」を新発売して配荷の拡大が続いている白鶴と松竹梅の2銘柄となった見通し。大手の平均値は前年比で95%程度。清酒を取りまく周辺状況は前年に比べてマイナス要素が見当たらないことから、小売段階での調整が実績に反映したとの見方が大方。量販市場ではかつてのように10〜12月を清酒需要期とする意識は薄く、レギュラーカテゴリーの商品は売筋上位銘柄に集約して、PB、留型商品と季節商材を合わせた構成で売上確保を図りたい意向が強くなったことで、棚割の絞込みは急速に進行。辛口酒パックについても売場での強弱が鮮明になってきた。「糖質ゼロ(カット)」商材についても、上位銘柄への集約が急速に進む局面。「甘口」酒は一定の需要を獲得している。
家庭用需要での拡大が確実な720mlサイズの今秋発売商品は順調な推移。大関が“味醴製法”で商品開発した手頃価格の純米酒「醴(RAI)」、菊正宗の「生もと純米大吟醸」、白鶴の大吟醸シリーズ「純米大吟醸」、白雪「樽酒」、沢の鶴「特別純米酒 実楽山田錦」などは、地方銘柄との市場競合のなかでも順調に加速。ワンランクアップした商品化での成果が現れるのは11月からになりそうだ。
▼以下略
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