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日刊食品通信
2018年11月21日

ソリッドチョコ、粒・一口個包装へシフト


苦戦が続く“1枚板”、チョコ拡大の焦点に

  チョコレート販売の本格シーズン、秋冬商戦が9月中旬からスタートし、ほぼ2ヵ月が経過。冬季限定商品の発売も始まり、今年前半戦は苦戦を強いられたハイカカオ系チョコレートも回復基調、ナッツ系、チョコスナックが堅調に推移している。しかし、前年がハイカカオチョコ人気でベースが高いため、本紙推定(出荷金額ベース)ではチョコ全体で9月前年比96%、10月98%。そのうち、ソリッドチョコ9月92%、10月96%、センターチョコ9月96%、10月98%、ナッツチョコ9月110%、10月108%、チョコスナック9月96%、10月100%、小粒チョコ9月105%、10月98%、大袋9月108%、10月110%と、ナッツチョコと大袋が市場をけん引している様相だ。 

 一方、大きく変わりつつあるのが、ソリッドチョコ商品の主力が粒・一口サイズ個包装へシフトしてきたことだ。従来、ソリッドの主流は“板チョコ”と呼ばれる一枚板チョコで、バレンタインシーズンでは手作り志向の高まりとともに、クリスマスシーズンの12月から2月のバレンタインまでの3ヵ月の売上ウエートが急速に高まった。しかし、ここ2、3年手作り志向が落ち着いてきたことに加え、CVSでの販売がスティックパック、パウチ小袋が増えてきたことから、いわゆる“100円”板チョコは販路が縮小し90%前後での推移が続いているのが実情だ。好調が続く大袋は昨年来、ハイカカオ商品の投入が大袋拡大に大きく寄与しているだけでなく、小売りでの店頭価格下落の歯止めになっている。流通経路による住み分けが強くなっているソリッドチョコだが、板チョコの復活がチョコ増勢の焦点になるだろう。

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