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日刊食品通信
2018年8月1日

輸入果汁、グレープフルーツなど高騰


GF1〜6月輸入単価、41.6%増

 輸入果汁の高騰が続いている。現在国内で消費されている果汁のうち、国内産は1〜2割程度。大半を輸入に依存しているなかで、天候要因等により輸入果汁は、とりわけグレープルーツなどが高騰している。財務省による果汁の種類別輸入通関実績(1〜6月)をみると、グレープフルーツは、昨年9月に主要産地の1つである米国フロリダ州にハリケーンが上陸し、流通量の減少から価格上昇を引き起こしている。世界的に需給がひっ迫するなか、現在も被害の影響を引きずり輸入単価は上昇。国内では、輸入数量こそ761万5,754Lで2.3%増となっているが、金額は4割増で、CIFは前年同期から131円増加の446円となっている。また、ぶどう果汁においても約2割ほどの高騰がみられ、CIFは48円上昇の346円。

 

 一方、最大量のオレンジ果汁は数量4,022万2,812L、価格は122億9,689万円、CIFは306円。前年同期のCIFは308円で、2円のマイナス。輸入オレンジ果汁の7割ほどを占めるブラジル産の輸入量は前年同期比で5割増となっており、昨年不作による好反動がみられる。 主要飲料メーカーによると、「今期分の果汁原料についてはすでに調達済みで、価格や容量変更などはせずに従来通り提供するが、問題は来年以降。ハリケーン発生が落ち着く9〜10月にかけての需給状況から検討していく」と話す。

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