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日刊食品通信
2019年4月24日

19年家庭用麦茶、物流難など課題も期待大


注目は“水出し”“ブレンド”

  家庭用麦茶(リーフ)市場はこれから本格的なシーズンを迎える。2019年は課題も多いが、相応の伸びが期待される。

 日刊経済通信社調べによると、18年市場は金額ベースで前年比3%増の163億7,000万円。前年度のベースが低く、最需要期の7〜9月が猛暑となったことが後押しした。ただ、業界からは「もっと伸ばしたかったのが本音」(業界関係者)との声もあった。伸び切らなかった要因は、PETボトルなどドリンクの拡大が真っ先に挙げられる。リーフからのユーザー流入は、業界全体での共通認識だ。次いで、早過ぎた気温上昇などの異常気象、西日本などで発生した自然災害。ただでさえ人手不足に悩まされている物流が混乱し、製品供給の機会損失が発生したと思われる。さらに、最大規模の約50袋入った徳用サイズの価格軟化は長期的な課題となっている。

 19年はこれらの課題への対策を立て、好調だった16年(165億5,000万円)レベルの実績を狙う。製品では、ドリンクの続伸が濃厚だが、リーフならではの付加価値で差別化を図る。特に期待できるのは、ブームとなる可能性がある“水出し”。嗜好飲料カテゴリーでは水出しの提案が相次ぎ、消費量も伸びている。例えばコーヒーでは、水に浸けるだけで作れる“コーヒーバッグ”製品が18年で激増し、ユーザーも増えた。水出しは、現在のトレンドとも言えるスッキリとした味わいになる傾向があり、これが若年層、特に女性から支持を得ている。

▼以下略

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