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日刊食品通信
2018年9月10日

マレー産パイン缶、豊作で生産回復


好天に恵まれ作柄も良好

    マレーシア産パインアップル缶詰は、豊作で生産が回復している。天候不順による生育不良や労働者不足を背景に、15〜16年は大幅な減産を余儀なくされ、旺盛な需要に対し供給が追いつかいない状況だったが、昨17年後半から一転。生育状況が改善したほか、人手不足もやや緩和したことで供給体制は整った。今年も好天に恵まれ作柄は良好だという。

 有力ブランド筋によれば、インドネシアなど海外からの出稼ぎ労働者の数は、経済発展による賃金上昇で減少傾向にあるなか、昨17年6月にマレーシア政府の労働者受け入れ審査が進行。昨秋からバングラディシュやインドからの外国人労働者の人材を確保できるようになった。ただ、農場サイドが希望する人数までには至らず、依然として人手不足は続いている。気象状況も改善し、パイン栽培に適した降雨量と日照量を確保できたことで生育は順調。缶詰などの加工用原料品種(36番)のほか、青果向け品種(2005)も豊作となっている。原料価格は前年比で1〜2割安い。こうしたなか、米国や中東への輸出も増えている。

 豊作でパイン缶の生産量が回復したことで、日本向け供給量も増加に転じた。貿易統計によれば、昨17年のマレーシアからのパインアップル缶詰(加糖)輸入量は、前年比6割増の7万箱強(3/3換算箱)と、3年ぶりに7万箱台に乗せた。今年(18年)は1〜7月累計で約2万5,000箱(前年比2割減)にとどまっているものの、7月単月では前年同月比で約5割増とコンテナ数が増えている。

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