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日刊食品通信
2018年4月13日

イオン、GMS事業回復し最高益達成


トップバリュ再構築へ

 イオンの18年2月期連結決算は営業収益が前期比2.2%増の8兆3,900億円で8期連続最高収益、営業利益は13.8%増の2,102億円で最高益を更新、ともに中計初年度の計画を達成した。営業利益はGMS事業が118億円増の105億円と黒字転換し全体をけん引。ドラッグ・ファーマシー、金融、ディベロッパーの各事業も継続成長し全セグメントが黒字だった。29億円減益だったSM事業は3Qまで苦戦したが、粗利や経費コントロールを進め、4Qは増益となり今期につなげた。

 GMS事業の増益額118億円のうち、イオンリテールで34億円、旧ダイエーGMSで42億円、他子会社で42億円それぞれ損益改善した。イオンリテールは営業総利益の改善と販管費の圧縮も寄与。また一品単価を下げ買上点数を上げる政策を続け、売り上げ増につなげた。トップバリュではニーズの高い商品群のリニューアルと値下げが奏功し、月を追うごとに売り上げが伸長。オーガニックや特定原材料不使用などのアイテムも商品開発を強化し、差別化戦略として構成比を大幅に拡大した。トップバリュ売上高は1.6%増の7,271億円で3期ぶりに増加した。2月の値下げ第3弾以降も2ケタ増が継続しており、来期(19年度)には1兆2,000億円規模と高い目標を掲げた。イオンリテールの岡崎双一社長は「よりよい商品をより安くが小売の存在価値。3月には120品のベストプライスを投入した。常に最も努力した形で商品を提供し、喜んでもらえる売価にする」と述べた。18年度は5,070億円の投資を計画するが、EC、IT・物流へ傾斜配分(約2倍)し、店舗投資は減らす。内訳は店舗3,963億円(282億円減)、EC+IT/物流1,107億円(534億円増)。

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