本紙が推定した9月の国産大手4社ビール販売は、前年同月比101%強と2ヵ月ぶりに前年実績を上回った。旧・新ジャンルは93%強、発泡酒も96~97%でエコノミーとしては94%強。値上げ以降6ヵ月連続のマイナスだった。3カテゴリー計では98%だったが、アサヒが月終盤にサイバー攻撃を受けて受注・出荷停止に追い込まれた分、実績はさらに下回っている可能性がある。
一方、1~9月のビール販売は、前年同期比98.8%の約1億2,876万箱(大びん換算)だった。酷暑も影響した消費停滞で夏場(6~8月)の販売が約4%減ったことで、6月累計から0.8ポイント後退。旧・新ジャンルは89.3%の約5,991万箱、発泡酒も96.3%の約3,958万箱で、エコノミーとしては91.9%の約9,949万箱。6月累計に比べて0.4ポイントの後退で、3カテゴリー計は95.7%の約2億2,825万箱、6月累計比0.5ポイントの後退だった。
なお、カテゴリー構成比(前年同月)は、9月がビール54.5%(52.7%)、旧・新ジャンル27.4%(28.9%)、発泡酒18.1%(18.4%)、1~9月はビール56.4%(前年同期54.6%)、旧・新ジャンル26.2%(28.1%)、発泡酒17.3%(17.2%)だった。