財務省が25日発表した2025年11月の貿易統計によると、うま味調味料のグルタミン酸ナトリウム(MSG)の輸入通関実績は、1kgあたりの輸入単価が212.9円、前月比では11.4円下落し94.9%、前年同月比では91.1%となった。今年3月に2年8ヵ月ぶり単価が220円を割り、4月も為替が円高に振れてきたことで、さらに下落し210.4円に。5月には205.3円と22年4月以来210円割れとなったが、6月はブラジルが前月比で124.4%と上昇し全体を押し上げていた。7月以降、2ヵ月連続の前年割れとなっていたが、10月は年末の需要期を迎え、反発し上昇した。輸入量は11月単月で9,233t、前年比86.9%、1~11月累計では10万5,522t、102.6%となり年間では11万5,000t規模まで増えそうだ。
国別では、ベトナムは数量1,785t、前年比78.3%、単価は262.5円、前月比は11.4円上がり104.7%。前年比は99.7%。インドネシアは数量2,534t、前年比91.2%、単価は223.6円、前月比は19.4円下がり92.0%。前年比では88.7%。
ブラジルは数量1,852t、67.0%、単価は251.1円、前月比は4.0円上がり101.6%。前年比では96.8%。中国は数量2,974t、110.7%、単価は147.4円、前月比は1.2円下がり99.2%。前年比は92.6%。台湾は数量79t、79.9%、単価は281.2円、前月比は2.0円上がり100.7%。前年比は98.3%。
一方、核酸の輸入単価は合計で1,518.5円、前月比は79.4円上がり107.1%、前年比は94.6%。輸入数量は282t、71.6%、金額は4億2,825万円、104.4%。
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