ニチレイの大?顕也社長(写真)は9日、年末会見を行い、事業概況や今後の方針など要旨次の通り説明。創立80周年の節目を100周年に向けた新たな出発点として成長戦略を推進する。
上期は売上高3,477億円(前期比5億円増)、営業利益183億円(同7%減)。低温物流、水産事業は増益も加工食品事業の減益が響いた。想定以上に高騰したコスト高の要因が大きい。インフレ状況下、21年以降、価格改定してきたが、物価上昇に疲弊する消費者も多い。多様化する生活スタイルでニーズも大きく変わっている。市場変化をいち早く対応し、これまでの価格改定に加え、新たな商品戦略を進めていく。厳しい環境下だが、売上高7,000億円、営業利益395億円を見込む。
今期から新長期計画2035、新中期計画2027をスタートした。国内では時短ニーズ、労働力不足を背景にした冷凍食品の需要拡大に加え、食を支えるインフラとして低温物流に対する需要も高まると予想される。長期的には成熟化が進む国内冷食市場だが、欧州、北米、ASEANなどの地域では経済成長や生活スタイルの変容により冷凍食品と低温物流に対するニーズと期待はさらに高まっていくことが予想される。
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