(倉敷)日清製粉は10日、岡山県倉敷市の倉敷アイビースクエアに中四国地域の得意先約200名を招き、5月に竣工した水島工場で製造した業務用小麦粉新製品「晴天の絆」の発表会を行った。
同新製品は、岡山県産小麦「ふくほのか」を100%使用した地域密着型の小麦粉。うどんの支出金額が全国第3位の“晴れの国”岡山のうどん文化を、岡山の人々とさらに育てたい、との願いから開発された。うどんにした場合、表面はなめらかで中心はもちっとした食感。吸水がよく、もっちりと仕上がる。手打ちや冷凍麺など幅広い用途に対応、焼きそばや焼き菓子にも適しているのが特長。10日に中四国地域のユーザーに向けて発売された。販売価格は、同社のレギュラー価格帯と同等という。
発表会では、同社伊勢英一郎常務営業本部長が、「水島工場は、岡山・坂出の2工場に替わって中四国地域を担う最新鋭のスマート工場で、日清製粉全工場の生産性を20%以上向上させるべく竣工した。今後は国内外の工場へ、水島工場で得られた技術と知見を波及させていく」としたうえで、同社が古くから国内産小麦の有効活用に積極的に取り組んできた旨を説明。
また、中村 剛中四国営業部部長は、岡山県産小麦の活用と新製品開発の経緯について、「当初は、いろいろな用途を検討したが、やわらかでもちもちした岡山のうどん文化をさらに広めたい、という思いが『晴天の絆』の開発と製品化につながった」などとし、「既存のうどん用小麦粉と合わせて、日清製粉のプレゼンス向上に務めたい」などとコメント。
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