日刊経済通信社推計による2025年10月の流通菓子出荷実績(金額ベース)は、合計(チョコレート・ビスケット・キャンディ・スナック菓子・チューインガム)で前年同月比106%と順調な冬季商戦スタートとなった。
前半は気温の高さが懸念されたが、中旬から徐々に低下。冬季限定商品も第2週以降、明治「メルティキッス」、ロッテ「ラミー」「バッカス」などの定番商品の発売が始まったが、スタート当初が苦戦した昨年とは対照的に、発売週の出荷が好調で前年比で2ケタ伸長と順調な出足となった。さらに、8月中旬から店頭展開が始まったハロウィン商戦も当月を迎え、ハロウィン専用パッケージだけでなく通常の大袋・中袋も陳列。長期間にわたる催事にもかかわらず中だるみも見られず、ここ数年では最も盛り上がった商戦となった。しかし、6月から続いた価格改定の影響も徐々に出始めており、その対応として各社とも一部特売など販促を積極的に展開している。
また、5月13日に関東甲信越地区限定で発売し注目を集めた明治「生のときしっとりミルク」は、生産体制を整備し10月7日から販売エリアを中部・関西地方へと拡大し数量限定で再発売。未発売だった中部・関西、関東エリアとも想定を上回る荷動きで、予定生産量の出荷は終了し、市中在庫も今月中には完売する見通し。
本紙が推計したカテゴリー別推計値(前年同月比)は、チョコレートが合計で106%と推定。ソリッドチョコは105%、そのうちハイカカオ・機能性チョコは102%。センターアソートは101%。ナッツチョコは90%。チョコスナックは110%。大袋は114%。小粒・子どもチョコは108%。
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