ツナ缶原料の指標となるバンコク相場は、カツオが上昇傾向にある。不安定な漁模様を背景に、船主やトレーダーは値上げ姿勢を強めている。一方で、長らく低調だった漁模様は一部回復の兆しも見られており、今後の動向に注視が必要。
カツオ相場は今年、1月にUS$1,550、2月US$1,650、
3月US$1,750と上昇基調となったが、4月はUS$1,650
と下落に転じ、5~7月はUS$1,500で推移した。その後、8月はUS$1,550、9月はUS$1,650、直近10月はUS$1,700と上昇傾向にある。一方、キハダマグロは、昨24年後半はUS$2,900で推移、25年は1~3月までUS$2,800、4月以降10月までUS$2,700で推移している。なお、ビンナガは2020年4月のUS$4,200をピークに下落基調が続いており、昨24年12月以降はUS$3,000で推移、6月にUS$3,200とやや上昇した後、直近10月まで同水準で推移している。
大手ブランドによれば、10月末現在のバンコクカツオ相場はUS$1,700程度。中西部太平洋の漁模様は、西部(PNG・ミクロネシア周辺)、東部(ナウル・ツバル・キリバス周辺)ともに不漁から並漁で推移。キハダは、EU船の主要漁場であるインド洋では漁況は回復傾向にあるものの、中西部太平洋での混獲率が依然として低いこともあり、相場は横ばいで推移している。今後も原料需要および混獲率の動向を注視する必要がある。
これに先立つ、10月中旬現在、バンコクカツオ相場はUS$1,650程度となった。漁模様は、中西部太平洋の西部(PNG・ミクロネシア周辺)、東部(ナウル・ツバル・キリバス周辺)ともに不漁。
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