日刊経済通信社推計による2025年流通菓子出荷実績(金額ベース)は、合計で前年比102%と5年連続で前年を上回りそうだ。
上期(1~6月)の流通菓子出荷実績(金額ベース)は、5カテゴリー(チョコレート・ビスケット・キャンディ・スナック菓子・チューインガム)合計で前年同期比103.3%と好調に推移した。1~3月が合計で103.7%。昨年からのインフルエンザの感染者が過去最高となる中で、のど飴需要も増えており、受験生応援商品として好調。受験生応援では、集中力を高めるブドウ糖配合したラムネ菓子など、店頭を飾る商品の品ぞろえが増えている。2月の大手菓子メーカー3社が価格改定を実施。改定前の仮需として値上げ対象商品が1月に大幅増となったため、チョコスナックの一部ブランドは2ケタ~1ケタ後半減と低調だった高カカオチョコの一部商品が出荷調整が続くものの好調が継続。板チョコは、バレンタインの手作り需要復活で板チョコが2ケタ伸長。小粒チョコも手作りでの利用が増えたことで伸長した。半面、チョコスナックは価格改定の影響もあり、総じて苦戦。大袋も特売での売価上昇で大幅減。
4~6月は103.0%。春の行楽シーズンを迎え、手控えていた販促が活発化したことで中旬以降、売り上げが上がったようだ。特に、スナック菓子では店頭価格が上昇したポテトチップスに変わり、コーン系や小麦系が内容量が多くボリューム感が高いため、特売での採用が増加。ドラッグストア、ディスカウントでの売上増につながっている。
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