12月の流通菓子市場展望は、年間でも菓子の売り上げが最も高くなる年末年始に向けて、恒例となったいちご関連商品の発売が本格化するとともに、年始に向けた受験生応援商品から2月のバレンタインデーの大型催事に向けて、様々な販促が展開されそうだ。価格改定が続いたことで、店頭価格が大幅に上昇したチョコレートは本格シーズン入り後も堅調に推移。キャンディもグミの好調は持続し、店頭を盛り上げるなど大きく寄与している。
本紙推定の10月の流通菓子出荷実績は前年同月比106%と順調な冬季商戦スタートとなった。
前半は気温の高さが懸念されたが、中旬から徐々に低下。冬季限定商品も第2週以降、明治「メルティキッス」、ロッテ「ラミー」「バッカス」などの定番商品の発売が始まったが、スタート当初が苦戦した昨年とは対照的に、発売週の出荷が好調で前年比で2ケタ伸長と順調な出足となった。さらに、8月中旬から店頭展開が始まったハロウィン商戦も当月を迎え、ハロウィン専用パッケージだけでなく通常の大袋・中袋も陳列。長期間にわたる催事にもかかわらず中だるみも見られず、ここ数年では最も盛り上がった商戦となった。しかし、6月から続いた価格改定の影響も徐々に出始めており、その対応として各社とも一部特売など販促を積極的に展開している。
11月もハロウィン商戦の盛り上がりを受けて、市場は堅調に推移。江崎グリコ「ポッキー&プリッツの日」など恒例となったイベントの実施も市場活性化の一助となっている。
▼以下略




