1人当たり消費はタイの3分の1「豆乳」

 大豆を原料とした豆乳。簡単に言えば、固める前の豆腐です。近代的な脱臭法が確立されたことで飲みやすくなり、栄養価の高いヘルシー飲料として消費が拡大しました。意外に思われるかもしれませんが、タイでは日本の3倍の1人当たり消費があります。
 豆乳には、肥満予防・動脈硬化防止に役立つ大豆たんぱく、がん予防・骨粗鬆症予防が期待されるイソフラボン、肥満体質の改善・動脈硬化と老化の防止に有効なレシチン、脳の老化予防・コレステロール低下で生活習慣病予防が期待されるサポニンをはじめ、オリゴ糖、フィチン酸、ビタミンB群、ビタミンE、カリウム、マグネシウム、不飽和脂肪酸など、実に多くの健康に良い成分が含まれています。
 以前は青臭さとエグミから敬遠されていましたが、1970年代に近代的な脱臭法が確立されたのを機に製品化が進みました。今ではいろいろな味の豆乳も登場しています。
 豆乳類には、大豆固形成分8%以上の「豆乳」、6%以上の「調整豆乳」、果汁入りで大豆固形成分が2%以上の「豆乳飲料・果汁入り」、大豆固形成分4%以上の「豆乳飲料・その他」があります。