ブドウ由来の多種多様な風味「輸入ワイン」

 ワインは地球上で最も歴史あるお酒のひとつです。食の多様化によって日本での消費も増え続けてきました。多種多様ゆえに専門知識が必要と思われがちですが、基本は“料理とともに楽しむ日常酒”です。価格も手頃なものが増えています。
 ワインは果物(主にブドウ)を原料に発酵させた醸造酒です。世界各地で造られますが、年間平均気温が10~20℃で、北緯30~50度、南緯30~40度の地域に集まっています。具体的には欧州のフランス、イタリア、ドイツ、スペインや、アメリカ、チリ、アルゼンチン、オーストラリア、南アフリカなどの約60ヵ国です。ブドウ品種、栽培地の気候や土壌、醸造家のポリシーにより、実に様々な個性のワインが生まれます。アルコール分は一部を除き12%程度ですが、原料由来の豊かな香りや酸味と甘口から辛口まで、実に幅広い風味をもっています。発祥は古代メソポタミアで約8,000年前、一般化したのは紀元前1,500年頃にエーゲ海諸島に広がってからと考えられているように、地球上で最も歴史のあるお酒のひとつです。色によって赤、白、ロゼに、醸造方法によって炭酸ガスを含まないスティル・ワイン、炭酸ガスを含むスパークリング・ワイン、ブランデーなどを加えた高アルコール分のフォーティファイド・ワイン、香草・薬草などを加えたフレーバード・ワインに、味覚においては辛口~甘口、フルボディ~ライトボディなどに分類されます。
 輸入ワインの末端価格は、昔に比べるとかなりリーズナブルになっています。これは日常酒として広がっていくには朗報と言えるでしょう。(参考URL:日本洋酒輸入協会 https://www.youshu-yunyu.org/index.html)