《小憩》酒飲みには菓子だって肴

 食に貪欲というか、品がないというか、口にするものへの興味は人一倍だ。菓子についても同様で、洋菓子、和菓子、全国銘菓、先に解説した流通菓子、駄菓子、何でも御座れという感じだ。とくに歳とともに好きになったのが和菓子。若いうちは見向きもしなかったのが嘘のようだ。「大福で酒を飲む」という言い回しも理解できるようになった。
 流通菓子の中で最も愛好しているのはチョコレート。オフィスのデスクには必ず板チョコを完備しているし、家でも欠かしたことがない。執筆の手が止まり、無い頭から無理矢理に知恵を絞りだす時、眠気を覚ましたい時などに有効で、どこで聞いたか忘れたが、噛まずに口の中で溶かして楽しんでいる。時折、止まらなくなってしまうことも…。
 次いで米菓。あられ・おかき、せんべい、こちらも何でも…。米菓は幼少のころから大好きだった。浮き輪がシンボルマークの洋菓子店のクッキーをいただいても、心の中では、「せんべいの方がいいのにな」などと思っていた。今ではお茶のお伴として、そのままで、ビールと一緒に、様々な方法で楽しんでいる。
 従姉が嫁いだ米屋のおばあちゃんがつくってくれた揚げもちの美味さは未だに忘れられない。遊びに行くと必ず出してくれて、お土産にもくれる。塩味としょう油味があったが、どっちも「大」がつくほど好きだった。大人になってからもいただくことがあったが、その時はお茶よりもビールだった。
 ところで、柿の種と柿ピーとどちらが好みでしょうか?小弟は文句なしに柿の種。しかも辛味の強いものがベターだ。ビールのつまみに最高で、あっという間に一袋なくなる。ピーナッツが嫌いなのではない。別々が良いのだ。
 ピーナッツといえば、千葉県産の半立種の極細(若採れ)でビールを飲る。ウイスキーにも良く合うし、日本酒でも問題ない。あるバーで紹介され、今ではネット通販で手に入れている。