ミネラル豊富で食欲も増進させる調味料「ソース類」

 19世紀初頭にイギリスの家庭で偶然の産物として誕生したと云われるソース。ビタミン・ミネラルやスパイスがたっぷりでノンオイル、カロリーや塩分も控えめで、手軽にいろいろな栄養をとることができます。
 新鮮な野菜と果実、食欲増進と消化促進に役立つ豊富なスパイスを主体に砂糖、酢、塩などで味を調えてつくられるソース。それは19世紀初め、イギリス・ウスターシャ州の州都ウスター市の家庭で偶然の産物として誕生した「ウスターソース」が起源とされています。ある家庭で残った野菜や果実にスパイスや酢・塩をふりかけて壺に入れて保存しておいたものが、長い時間が経つうちに形がなくなり液体となり、それが肉や魚料理に良く合うことが発見されたようです。
 日本にウスターソースが伝わったのは江戸末期の頃と云われ、文明開化とともに普及、戦後の経済成長と食の多様化の波に乗り、大きな成長を遂げました。
 日本におけるソースの分類は、ウスターソース、中濃ソース、濃厚(とんかつ)ソースの3つに大別されますが、お好みソース、焼そばソース、たこ焼ソースなどもポピュラーです。それぞれに特長がありさまざまな料理に活用されますが、野菜や果実由来の豊富なミネラル、多彩なスパイス由来の食欲増進・消化促進作用も健康維持に役立っています。またカレーやシチューなどのコクや香りづけにもよく利用されています。(参考URL:日本ソース工業会 http://www.nippon-sauce.or.jp/index.html )