味つけ、色づけ、照り出しなど多彩な用途の「調味料」

 調味料は名前の通り、味を調えることを目的に使われるほか、料理に色をつけたり、照りを出したり、保存性を高めたり、できあがった料理や素材をそのまま食べるときに使われるなど、目的が極めて多様で、その種類も実に様々です。
 調味料類とは、日本料理の基本調味料といわれる砂糖、塩、酢、しょうゆ、みそ(さ、し、す、せ、そ)のほか、うまみ調味料、ソース類、即席カレー、純カレー、マヨネーズ・ドレッシング、ケチャップなどのトマト加工品、コンソメ・ブイヨンをはじめとするスープ類、めんつゆなどの液体調味料、みそ汁、お吸い物、だしの素類・液体だし、みりん風調味料、チャーハンの素やおでんの素などの粉末調味料、香辛料、ぽん酢類、中華調味料など、非常に広範におよびます。
  一方、郷土料理と密接な関係にある地方独特の調味料も多く存在します。秋田県のしょっつる、石川県のいしる、新潟県のかんずり、大分県のごまだし、柚こしょうなどが有名ですが、かんずりや柚こしょうはスーパーなどでも売られるようになった全国区商品でもあります。また、中華料理の調味料であるトウバンジャン(唐辛子みそ)、テンメンジャン(甘みそ)、オイスターソース(かき油)や、韓国料理の調味料のコチュジャン(唐辛子みそ)、エクジョ(魚しょう)、カンジャン(しょうゆ)、チャンギルム(ごま油)なども、中国・韓国料理の広がりにつれて定着しています。