大量の野菜を凝縮した「野菜系飲料」

 一度に食べきれない大量の野菜や、何種類もの野菜を簡単に、しかも経済的に摂取できるのも、「野菜ジュース」の大きな特長です。最近では果実汁をミックスして飲みやすくしたものに人気が集まっています。
 野菜系飲料(野菜ジュース)にはトマト100%ジュース、トマト汁50%ににんじん、ほうれん草、キャベツなどを加えたトマトミックスジュース、トマト汁50%未満ににんじんやセロリを加えた野菜100%ジュース、りんごやオレンジなど果実汁を加えて飲みやすくした野菜&果実ミックスジュースなどがあります。
 嗜好品として飲用する人も増えていますが、栄養価値の高さから、野菜不足の解消や健康のために飲用する人が多いとされています。野菜の健康効果への注目度の変化や生鮮野菜の価格変動によって、消費が増減するのも市場特性のひとつですが、直近10年間でも新製品や健康情報の発信など多くのトピックスが後押しし、注目度が高まっているカテゴリーです。
 一時は減少傾向にあったトマトジュースですが、近年は健康効果への注目をきっかけに続伸、直接飲用のほかに、料理用途での消費も増えています。なお、野菜系飲料で最も多いのは野菜&果実ミックスジュースで、全体の7割以上を占めています。(参考URL:全国清涼飲料連合会 http://www.j-sda.or.jp/)