PET容器で大きく伸びた「ミネラルウォーター」

 地下水・鉱水を源泉とするミネラルウォーター。もともとは、それぞれの味、特長を楽しむための嗜好品とも言えるでしょう。日本では硬度の低い軟水が主流ですが、硬水や発泡性のミネラルウォーターもあり、色々なタイプを飲み分ける楽しさがあります。
 ミネラルウォーターは、地下水・鉱水を源泉とした飲用水のことです。農林水産省のガイドラインでは、沈殿・濾過・加熱殺菌のみを行ったもの(複数もしくは全く行わないものも可)を「ナチュラルミネラルウォーター」、複数の源泉の混合・ミネラル分の添加・加熱以外の殺菌を行ったものを「ミネラルウォーター」と分類しています。ミネラルの量による区分はありません。また、実際には市販製品のほとんどが鉱水などから直接取水したナチュラルミネラルウォーターで、主な産地は山梨、静岡、鳥取です。この3県で全体の6割以上を占めています。
 含まれるカルシウム塩とマグネシウム塩の量の指標(硬度)が一定水準より少ない場合を軟水、多い場合を硬水といいます。一般的に、日本国内産のミネラルウォーターは軟水が多く、欧州産は硬水が多くなっています。また、欧米でミネラルウォーターと言えば、炭酸を含んだもののことを指すことが多いのも、日本との大きな違いです。(参考URL:全国清涼飲料連合会 http://www.j-sda.or.jp/)