日本茶飲料の6割超が「緑茶飲料」

 茶系飲料には日本茶飲料、ウーロン茶飲料、紅茶飲料、ブレンド茶飲料などがあります。紅茶飲料の多くは加糖ですが、その他の茶系飲料のほとんどが無糖です。いずれも用途、嗜好は同じでも、ポットなどで入れる茶葉とは区別されています。
 日本茶飲料とは、緑茶飲料、混合茶飲料、麦茶飲料の3カテゴリーから構成される無糖茶飲料を指します。国民生活にとって不可欠の飲料として定着しており、総じて右肩上がりで推移してきました。代表格の緑茶飲料が生産の過半数を占め、次いで麦茶飲料、混合茶飲料となっています。また、PET容器が約96%を占めています。
 従来、お茶は急須などで茶葉に熱い湯を注して茶碗で飲んでいましたが、1980年代に初めてドリンク飲料の形態に加工され、以降は冷やして飲める清涼飲料としても、定着しました。PETボトルの導入とその大容量化も後押しとなって、とくにここ数年は安定的な拡大をみせており、茶系飲料の中で、最大のシェアを占めるまでに成長しています。また、無糖ということで、健康志向や料理とともにということだけではなく、焼酎の割り材として、更には猛暑の止渇目的と、幅広い用途で消費が伸びているのも特長です。なお、最近は緑茶カテキンに体脂肪率上昇を抑える効果があることが注目され、カテキン濃度の高い製品が注目されています。(参考URL:全国清涼飲料連合会 http://www.j-sda.or.jp/)