缶入りが全体の7割弱の「コーヒー飲料」

 缶入りコーヒー飲料が市場に登場したのは1970年でしたが、本格的になったのは、缶詰製造に制限のあった乳飲料のコーヒー飲料について特殊容器の認可を得て発売してからです(UCC上島珈琲)。近年は「冷」「温」双方での販売で急速に伸びてきました。
 景品表示法の規定により公正取引委員会の認定を受けて事業者または事業者団体が設定する自主的なルール「正競争規約」で、コーヒー、コーヒー飲料、コーヒー入り清涼飲料に大別されています。コーヒーは、内容量100g中、生豆換算で5g以上のコーヒー豆から抽出・溶出したコーヒー分を含むもの、コーヒー飲料は100g中、同じく2.5g以上5g未満のもの、コーヒー入り清涼飲料は1g以上2.5g未満のものです。 なお、1g未満の場合は清涼飲料水、乳の使用量が多いもの(重量百分率で乳固形分3.0%以上の成分を含有するもの)はコーヒー入り乳飲料となります。
 近年のコーヒー飲料製品生産量は約304万kl。構成比は、ボトルコーヒー(PETボトル)、乳飲料を含む缶コーヒー、チルドコーヒー飲料・乳飲料の順となっています。
 なお、容器はSOT(ステイ・オン・タブ)缶からボトル缶、そしてPETボトルへ移り変わってきましたが、近年はボトル缶やPETの伸長が目立ち、直近の構成比は、SOT缶約30%、ボトル缶約15%、PET約47%となっています。(参考URL:全国清涼飲料連合会 http://www.j-sda.or.jp/)