500ml紙パックにも広がった「乳酸菌飲料」

 「ヤクルト」に代表される乳酸菌飲料。以前は小容量容器の機能性追求型でしたが、紙パックにも広がることで販売量は増えてきました。
 乳酸菌飲料は、牛乳などを発酵させてから甘味料、香料、果汁などを加え、嗜好性を高めた飲料です。乳等省令では、「乳等を乳酸菌又は酵母で発酵させたものを加工し、又は主要原料とした飲料(発酵乳を除く)」と定められています。
 乳酸菌飲料は、無脂乳固形分の量や、乳酸菌または酵母の数の違いによって、「乳製品乳酸菌飲料」と「乳酸菌飲料」に分かれます。牛乳から乳脂肪分と水分を除いた無脂乳固形分を3.0%以上含み、乳酸菌数または酵母数が1,000万/ml以上のものが乳製品乳酸菌飲料で、生菌と殺菌の2タイプがありますが、酸味も甘味もない牛乳タイプの乳製品乳酸菌飲料もあります。これは牛乳に乳酸菌やビフィズス菌などを加えた、整腸作用も期待できるもので、主に宅配専用です。一方の乳酸菌飲料は、無脂乳固形分が3.0%未満で乳酸菌数または酵母数が100万/ml以上のものです。
 以前は小容量容器がほとんどでしたが、近年は500mlなどの紙容器も増え、その結果、生産量が増えました。(参考URL:日本乳業協会 http://www.nyukyou.jp/dairy/yogurt/yogurt15.html、全国はっ酵乳乳酸菌飲料協会 http://www.nyusankin.or.jp/index.html)